10月末、ラファウ・ブレハッチのリサイタルへ行ってきました。
6月にダニエル・バレンボイムのリサイタルを聴いたのと同じ愛知県芸術劇場コンサートホール。
プログラムはオール短調。前半がハ短調、後半がロ短調。
バッハ:パルティータ 第2番 ハ短調 BWV826
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 Op.10-1
ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO80
フランク(バウアー編):前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
ブレハッチが来る!っていうだけでも聴きたいのに、調性の共通項、休憩を挟んで2つの変奏曲、ベートーヴェンの初期ソナタとショパンのソナタ、バッハとフランクそれぞれにポリフォニックな作品…と聴きたい気持ちが高まります。
楽しみに楽しみにしていた演奏会、堪能しきってきました。
ステージの上には1台のピアノがあるだけなのに、いくつもの楽器を弾き分けているかのような音色の変化!魔法にかけられたような瞬間が何度も何度もありました。
後半のオープニングで弾かれたフランク(バウアー編曲)『前奏曲、フーガと変奏曲 』
原曲はオルガンのために書かれた作品ですが、本当に美しく心が洗われるよう。教会の中で聴いているような気持ちに。
以前何かでブレハッチはオルガニストになりたかったと読んだことがあるけれど、作品への尊敬や愛情が伝わってきて厳かな気持ちになる瞬間でした。
帰りの電車の中で無料楽譜を早速ダウンロード。
冒頭部分3拍子…あれ?2拍子?ん?5拍子?の謎が解けました。
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